シロアリは世界に役2000種生息しており、その大部分は人間と直接関係のない場所で生活していますが、その一方ではシロアリの被害を受ける建築物は年ごとに増え、その被害額は年間1000億円以上ともいわれています。
シロアリはもともと南方系の害虫ですが、住宅の暖房が向上するとともに北上し、全国的に大きな被害を与えています。
このシロアリ被害は建物の床下から蟻道を通って侵入し、木造部分の内部を食い荒らすため発見しにくく、気がついた時には、土台、柱などがぶかぶかになっている場合がよくあります。
従って、新築、増改築時の予防や早期発見による駆除処理をすることが大変重要です。
シロアリは乾燥に弱く、風や日光を嫌います。このため排出物や土砂などで蟻道を作って、木材の食害や水補給のための通路にします。蟻道は束石、基礎、床束、大引きなどの表面に作られます。
シロアリは湿気を好むため、浴室、台所、洗面所の土台、敷居、床組などあるいは雨もりのある所が被害をよく受けます。
ただし、イエシロアリは水を運ぶ能力があるため屋根裏まで加害することがあります。